約 2,854,745 件
https://w.atwiki.jp/hiryunosou/pages/22.html
FFシリーズで初めてとなる対戦型アクションで登場。 その自由度やグラフィックから来る爽快感はたまらない。 一対一のガチンコバトルを楽しめ!! といったところかな? 個人的な使い手キャラ紹介 ウォーリア・オブ・ライト 特に名前がないので光の戦士を英語化しただけという適当なネーミング。 常に接近戦で戦う。離れているときは白い牙でけん制。 ライズアップ→ルーンセイバーは出だしが早くガードされにくいが、 リーチが短いのが欠点。 エンドオールは見た目は派手だが、意外に与えるダメージは少ない。 シールドオブライトをうまく活用しよう。 オニオンナイト こちらもただたまねぎ剣士を英語化しただけのネーミング。 派生技のパターンが非常に多いので一度捕まえれば後はこっちのもの。 個人的にはブリザド→ブリザガが好き。 もちろんコンボはHP攻撃にも派生するので使い勝手がいい。 エクスデス ひたすら防御!防御!防御!のキャラ シールドで敵をはじいた直後にボタン入力すると さまざまな技が発動するのでおもしろい。 うまく使えば無敵キャラ。 クラウド・ストライフ 僕の大好きクラウド君。 技の出だしは若干遅いけど、そこをパワーで補う。 説明するまでもなく強いぞー!(あくまで個人的な評価です) セフィロス FFⅦのもうひとりの主役? 違うか~ でもおそらくボスキャラの中で一番好評価を受けたと思う。 武器が太刀なので攻撃のリーチが長く、魔法も強力。 居合い切りで相手を切り刻め!! スコール・レオンハート 銃と剣が混ざったガンブレイドという武器を使う。 武器がとても気に入りました。 リボルバードライブは長時間相手を追いかけられるので 離れている敵に一気に突っ込むときに使える。(ラフディバイドも) フェイテッドサークルはマバリア効果がある。
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/1384.html
476 :ファイナル ファンタズム ◆6/PgkFs4qM:2008/02/20(水) 23 03 11 「感じるのです……。元の世界では欠片も感じられなかったというのに、この幻想世界では我がマスターの息吹が伝わってくるのです! 忘れよう筈がない。契約の経路を通じ流れてくる、マスター……シロウの生命の息吹が!」 一旦言葉を切り、ゆっくりと目を瞑る。すると意識せずとも頭に巡る、少年と過ごした幾星霜。 誰も寄せ付けず秘め続けた私の心に無遠慮に入ってきた初めての人。主従の関係を超えた、私の大切な人……。 「アーチャー、貴方には本当に申し訳なく思います。ですが、ようやく主の手掛かりを掴んだというのに、このまま易々と引き揚げる訳にはいかない。この魔物達が跋扈する世界……。恐らくシロウも只ならぬ苦行に苛まれていることでしょう。そんな彼をそのまま捨て置くなど、私には到底できない相談です」 弓兵は話に割り込むことも、相槌を打つこともせず、ただ黙々と私の語る口上に耳を傾けていた。そして言い終わると同時に万感の想いを込めた深い溜息を吐き出す。 ……他の誰でもない。この私自身を探しに遥か異世界の彼方までやって来たのだ。ましてや私の探し人と同じ人間という、決定的な矛盾。 彼がこれまでに費やした労力。徒労。二者択一に弾かれた男の哀愁。救いに伸ばした手を無碍にも切り捨てられたこの哀れな弓兵のことを思えば、胸に空いた穴以上の痛みが自身の胸中を駈け抜けた。 「……そうか」 「すみません……」 再度男の口から吐き出された重い吐息が、怯えた胸を締め付ける。 彼は……いったい今何を考え、何を思っているのだろう……。 横目でそれとなく顔色を窺うも、ランプの微光から生じる影が顔の半分ほどを覆い、深い皺を予想させる溝が浮き彫りとなっていた。極度の緊張に、弱り果てた心臓がドクンと高鳴る。 「――――妬けるな」 「え?」 「妬けると言ったんだ! ったく、俺自身のことだというのにな。俺が俺に負けるだなんて、世界中探しても俺くらいなもんだよ」 「す、すみません」 「いいさ、もう。かつての栄光だったモテ期も、歳を経れば無残な過去の遺物ということだ。……その代わり、私もここに留まらせてもらうぞ。鞘役は生憎と奴に取られてしまったが、私にはとっておきの盾があるのでね。小僧以上に役立つことは保障しよう」 シロウ……。 アーチャーは常時の彼らしい気障な笑みを口元に浮かべ、ふっと鼻を鳴らす。その様は現在の少年にはない、積み上げてきた経験に裏打ちされた自信と、隠しようのない長き苦労の顕れが宿されていた。 ふと、そんな彼を眺めていると、何でもなしに涙が浮かんでくる。 「ありがとう……アーチャー……」 「止せよ……。散々、迷惑ばっかりかけちまったからな……」 俯く私に、そっと肩を叩くアーチャー。 久方ぶりとなる優しい時間が流れていき安らかさすら覚え始めていた頃合い、安寧に築かれたひと時は突拍子もなく対面の扉が開くことで泡沫に消え去った。次いで部屋内に溢れる眩い光と、床に伸びる足長の影絵。 慌てて涙を拭い視線を突然の侵入者へと向けるも、そこには見知った少女の姿。 アフマウ――。 横目で弓兵の姿を確認するも、事情を察したアーチャーは既に霊体化し、そこに居た形跡は欠片も残さない。――不自然にも二つ存在するティーカップ、そして不自然にも瓦解した壁以外は。 「あっ、ごめんなさい。着替え中だったのね。てっきり眠っているとばかり……」 「……え? あ、ああ、そうですね。はい、たくさん汗をかいたもので」 指摘されてから、自分がアーチャーに剥かされ上を着ていないことに思い至る。 良かった……。この天然気味の少女は気付いていないようだ。 だが安堵し胸を撫で下ろすのも束の間のこと。少女の足元から二体の紅白人形が這い出て、目敏く部屋の異変を嗅ぎ取った。 「ちょっと待て。何だ? この崩れた壁は……」 「二つノティーカップモ不自然極まリナイナ!」 「ああっ! そ、それは私の寝相が悪かったのです! ティーカップを一つ余計に持ってきたのは寝ぼけていたのでして。ええ、ええ、そうなんですよ!」 苦しい言い訳に対し少女は不思議そうに首を傾げ、冷や汗を流す私を見やる。 やはり後付けとしては苦しいか……。姿を消した弓兵の溜息が、気のせいか聞こえてくる気がした。 「ふーん、そうなんだ。じゃあ寝ぼけたセイバーの隣に寝るのはちょっと危険ってことだね。気をつけないと」 「…………」 「…………」 「…………」 空白。一瞬の間。 部屋を満たす異質な空気にまるで気付かないまま、素直な少女は先を続けた。 「それよりセイバー! 傷は大丈夫? 何でもトロールが飼っている猛獣に深手を負わされたって聞いたけど……。メネジン、出して出して」 「あ、ああ。そら、ポーションとエーテルの差し入れだ……」 細い針金と見紛うかのような腕が、小さな香水のような瓶を二つテーブルに置く。ガラス製の容器を満たす中身は、何やら青く澄んだ液体と黄緑色の液体のようだが……。 「ね、今からマウと温泉入りに行こうよ。汗かいているのでしょ? 近くにあるのだけど、湯治の意味も兼ねて。アヴゼンの回復魔法と併用させたら、きっと傷なんてすぐに治っちゃうんだから」 「えっ? あ、はい。温泉ですか……。ありがたくお供させていただきましょう」 後ろを振り向けば、弓兵の苦笑する気配が伝わってきた。 思考を一巡させてから改めて透明な彼の方へと首を向ける。アーチャーには悪いが一足先に骨休めをさせて貰おう。 (一応言っておきますけど、覗くと本気で怒りますよ?) (……失敬な。早く行きたまえ) ――Interlude out. Ⅰ:狩人の試練② Ⅱ:ウィンダスでのゴタゴタ 投票結果 Ⅰ:2 Ⅱ:5
https://w.atwiki.jp/angelbroch/pages/13.html
アンジェラ・バロッチェ(ファンタジーVer) ギオ・マークジュリア アザリア・オーバー・ファウナ 柴卓郎(ファンタジーVer) ジャッシュ カイマン・メッサーシュミット ハインケル 西安現楡 リヴァイア クロード・C・ハイラル アズゥ ブランカ ヴェルメーリョ プレト レーノ・アルティーニ ガブリエル(ファンタジーVer) 黒騎士 夕鵬 アルシエル ゴーゲン ブリトラ アーバッガ 朱海天皇 さよりママ 西安泰花 ジャスティーン・マークジュリア
https://w.atwiki.jp/ggmatome/pages/1384.html
Wiki統合に伴い、ページがカタログに移転しました。
https://w.atwiki.jp/ggmatome/pages/90.html
Wiki統合に伴い、ページがカタログに移転しました。
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/4683.html
【TOP】【←prev】【SEGA SATURN】【next→】 FINAL FIGHT REVENGE タイトル FINAL FIGHT REVENGE ファイナルファイトリベンジ 機種 セガサターン 型番 T-1249G ジャンル 対戦格闘アクション 発売元 カプコン 発売日 2000-3-30 価格 5800円(税別) タイトル FINAL FIGHT REVENGE 拡張ラムカートリッジ4MB付属 機種 セガサターン 型番 T-1248G ジャンル 対戦格闘アクション 発売元 カプコン 発売日 2000-3-30 価格 7800円(税別) ファイナルファイト 関連 Console Game MCD Final Fight CD FC MIGHTY Final Fight SFC Final Fight Final Fight GUY Final Fight 2 Final Fight TOUGH SS FINAL FIGHT REVENGE Handheld Game GBA Final Fight ONE 駿河屋で購入 セガサターン
https://w.atwiki.jp/sfcall/pages/586.html
前のゲーム | 次のゲーム クリア条件:EDを見る 開始時間: 終了時間: 参加人数: ファイナルファイトではAC版のキャラの一人の容量の関係によりガイが使えなかったが その後ファンの要望によりタイトルどおりガイが使えるバージョンが発売される事になった。 その代わりコーディーはお休み。両方に出れた市長はやっぱこのゲームの主役なんだなぁ。 ストーリーは通常版と同様で、ハガーの娘でコーディーの恋人のジェシカがマッドギアに誘拐され、その救出に行く、というものだが 肝心のガイはストーリーとは全く関係のない人なのである。 「コーディーどののいないいま せっしゃが すけだち いたす」 の一言で、ある意味なんの恨みもないマッドギアに殴りこんでいくのだ。 とまあ、いわばオマケみたいな扱いだったガイだが、これまたファンの要望を受け 後のストゼロシリーズにコーディーを押しのけて参戦してしまうのである。 ちなみにハガーはマッスルボマーシリーズに参戦している。 コーディーはストゼロ3まで存在を忘れられ投獄されていたことになっている。 ガイが使えるだけでなく新アイテムや敵配置が一部変更されている。 原始肉が七面鳥の肉に差し替えられてるのは残念かも。あとカレーが寿司に、ブドウがパイン、バナナがオレンジに差し替え アーケード版で印象に残るゲームオーバー画面も家庭用では無難なものに変更されている。 新アイテムは1人増えるガイ(ハガー)人形、一定時間無敵になるジェシカ人形 せっかくガイが使えるバーッジョーンだし拙者でクリーアして欲しいでござる。 横文字は苦手でござる
https://w.atwiki.jp/hdlwiki/pages/514.html
ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム 【メーカー】スクウェア・エニックス 【発売日】2007/8/9 動作報告 HDL0.8b V10 純正HDD WinHIIP1.7.6 起動不可 1CD3B834 1456E7A5 1CD3B860 1456E7A5 このコードで起動・プレイ可 しかしプリレンダで音飛び、稀にフリーズあり HDL0.8b V10 純正HDD hdl_dumb+_0.8.3-6b3 ISOイメージでインストール プレイO.K ただしdump4wなどの大容量ファイルを扱えるバイナリエディタでアドレスを 003BEF0C 15 00 80 14→00 00 00 00 003BEF38 16 27 11 0C→00 00 00 00 と書き換えてからインストールすること。 ムービー部分もほぼ音飛びなしでプレイ可。 クチコミ一覧 #bf
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/1390.html
777 :ファイナル ファンタズム ◆6/PgkFs4qM:2008/03/03(月) 23 44 19 一旦決意した以上、それまでの不明は嘘のように晴れ、後の立ち上がりは自身でも意外なほど、こざっぱりとしたものであった。 事前に買い置きしておいた薬品類、そしてクリスタルを使い古された鞄に詰め込み、寝間着からカレンに縫って貰った旅装へと着替える。続いて丹精込めて削っておいた鏃のチェックをし、厨房にてコックの目を盗んでコップ一杯分の水を飲み込めば、もう旅の準備は完了していた。 「――さて、と」 ふっと息を吐き出して小さく纏めた荷物を右肩に背負いこみ、既に薄暗い廊下を抜き足差し足で極力音をたてぬように歩く。傍目からコソ泥と見間違われる可能性は無視できないが、何故だか周囲の気配は皆無に等しく、未だヒトが起きている時間帯だというのに、とりわけ理由のない静けさは、一種の不気味さすら感じさせた。……まるで、これからの旅路を暗喩しているかのように。 行くのは俺一人のみ。 俺が行きたいのだから行く。たったそれだけのコト。故にカレンらの許可など請う必要もなく――――ましてや、仰々しい挨拶など必要あろう筈がない。ほんの、近隣を散歩する程度の気分。 何度でも言おう。『俺は一人で行くつもりだった』。なのに―――― 「……まるで他所へ泥棒にでも行くみたいよ、貴方……」 振り向けば、呆れ顔に加えて微かな蔑みを混ぜた、冷たい金色の瞳。 一番厄介な奴に見つかったことで稚拙な計画は一瞬でご破算となり、同時に寝起きの荒れた胃壁をジクジクと痛めつける。 「一応聞いとくけど、みんな揃ってる?」 「ええ、揃っているわ。所在も私も。たった一人を除いては、ね」 やはり……。 不思議と身体が驚愕に包まれることなど皆無であった。だが、今更後悔したところで何がどうなるという訳ではないものの、それでもあの夢を見た今朝方にすぐ行動を起こさなかった自身の愚鈍が、ただひたすらに苛立たしいのは事実である。 「……ま、そういうことだから。探しに行ってくる。もう暗いし、多分今日中に帰るのは無理かもしれない。悪いけど、しばらく巻菜と一緒に待っててくれ」 「…………」 「? じゃ、行ってくる」 俯きながら何も語らぬ彼女を不審に思う傍ら、一方で一秒たりとも惜しい俺にとっては些細事に過ぎず、取るに足らぬ差異と断じ、通り過ぎようとしたその時――――。 ……重ねて言うが、俺は一人で行くのだと決め込んでいた。危ない目に遭うのも、そのせいで深い傷を負うのも、俺一人で良い。それが誰かの肩代わりになるというのなら、むしろ喜色すら感じる。 そう、思っていた。 弱々しい握力で服の裾を掴む、白い指を目にする瞬間までは。 「お、おいおい。離してくれ。歩けないってば」 「……イヤ」 震える指は、果たして古傷のせいなのか。 白い頬を赤く染め下唇を噛むその仕草は、痛みを堪えているせいなのか。 「私も――――」 止せ、聞くな。聞いてはいけない。衛宮士郎に彼女を受け止める手段なぞ持ち得ない。 漠然と渦巻く危機感焦燥感。聞くな、聞くな、聞くな。聞いてはいけない。聞いてしまえば最後、俺はもう、見知らぬ誰かを救い続ける正義の味方でなくなってしまう。 必死で理性の面持ちを取り繕うも、それは外面だけの紛い物。脳裏をジューサーの如く掻き混ぜる苦悩と混乱は、衛宮士郎の短い生涯に於いて、解決策が浮かばないくらいに、信じられないくらいに、激しいものだった。 「――――連れて行きなさい、士郎」 「はあ、っ……」 ああ……聞いてしまった。俺はもう、戻れない。 「貴方は貴方の成すべきことを。貴方が力無き誰かを守るというのなら、私は捨て身の貴方を守ってみせる。手が空いていなければ手の代わりを、足が空いていなければ足の代わりとなって、共に地獄の橋を渡ってあげる」 「カレン……。すま、ない」 「謝らないで。……『負い目を持つな』。あの娘にも、言われたことでしょう? それに、最初に離さないって言い出したのは、貴方よ?」 そう言い、滅多に見せない微笑でトドメを刺す聖女の庇護。 ああ、ああ、終わった。今、誰かを平等に救い続ける正義の味方は彼方へと霧散した。もう俺には、公平な救いなど、期待出来ない。 ごめんなさい、切嗣。ごめんなさい、■■に残された皆。ごめんなさい、セイバー。 だがせめて――――せめて、神様。この醜く歪んだ俺達に、祝福を。 「…………」 「ん……」 それは身に備えられた本来の用途とは、遠くかけ離れた行為。しかし俺達が人である何よりの証拠で、人として在る以上、恒常的に存在する愛情表現。 そして、雑多な御託をいくら並べようとも、カレンは際限なく――――この上なく、熱かった。 やがて互いに短く息を吐き出し僅かな隙間を空けた直後、まるでグラウンドを十周したが如くの疲労感が全身を襲う。初めて知った。人を愛するって、こんなにもエネルギーを使うものなのか。 見れば彼女も肩で息をしている有様で、まるで風邪にでもかかったかのように、細い震えがカレンを握り締める手を伝って俺に流れ込んでくる。 「……ひどい、男」 「ダメな、女……」 腕の中の女はひたすらに小さく、聖杯戦争やこの世界で目にしてきた強者達と比べれば、問題にならないくらい繊細で弱々しくて――――反面、炎を抱いているのかと錯覚してしまうくらいに、熱い。 俺は……。 Ⅰ:カレンと一緒に行く Ⅱ:巻菜も誘う Ⅲ:行くのは自分一人 投票結果 Ⅰ:2 Ⅱ:6(over kill) Ⅲ:0
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/1388.html
663 :ファイナル ファンタズム ◆6/PgkFs4qM:2008/02/28(木) 23 46 51 「夢、だよな……。うん」 そう。 夢だ。先程の記憶は、幻に違いない。 何故かって、あまりにも展開が急すぎるのだもの。 オマケに、消えた謎の少女を追い魔王と戦うだなんてベタなストーリー……改めて振り返ってみるも、陳腐としか言いようが無いではないか。 「しかも闇の王だって? 確かにこの世界には信じられないくらいに魔物が出没しているけどさ、親玉がいるなんて聞いたことないぞ。どこぞのテレビゲームじゃあるまいし」 あるいは、幼少のみぎりに大好きだった特撮モノが、未だに尾を引いているのかもしれない。いくら正義の味方を志す身とはいえ、流石に虚構と現実の差くらいは見極めなければなるまい。 だが――――。 「…………」 そっと、寝起きで未だ痺れの抜けない自身の頬を、撫でる。 しかし最後に少女が残したあの感触は、夢と断じるには生々しい程に、肌に焼き付いていた。 決して接吻の経験が豊富という訳ではない。虚か実かを見分ける術など俺にはないし、格別なりたいとも思わない。それでも、彼女の唇から直に伝わる熱さは、夢うつつの酩酊状態に冷や水を浴びるほど、現実的だった。 「…………。……いや、夢、だろ」 言ってから改めて自身の頑迷さに驚き、再び温もり抜けきらぬ布団の中へと身を沈めた。そのまま外界を遮断するかのように、頭を毛布ですっぽり覆い隠す。 ここ数日やけに動きすぎたせいか、疲れが抜けていないらしく、妙に体が重い。幸い(?)朝食を待ち望むセイバーや藤ねえはいないのだ。カレンや莫耶や巻菜は適当な所で食う手筈となっている。ならば、たまには好きなだけ寝ても罰は当たるまい。 そう思えば早いもので、柔らかな布団に潜った途端、意識は蒙昧と化し、既に彼方へと沈殿し始めていた。 ――だがその一方で、己の行動の矛盾を理解してもいた。 『そこまで気になるのならば、何故直接彼女に会いに行って、その存在を確かめない?』 解らない。どうして早々に行動を起こさないのか。衛宮士郎の壊れた頭では、答えなど得られない。 一抹の疑問を抱きながら、深いまどろみの中へと安らかに身を預けていった。 ――――――――。 衛宮士郎は、夢を見る。 「来たか、フランマージュよ」 「お呼びでしょうか、宰相殿?」 「騎士フランマージュ、今日お前に来てもらったのは他でもない。例の北方調査の件に関してだ」 「あの件ですか。まったく、バストゥークのヒュームどもが、要らぬ手間をかけさせる。あんな所を調べて廻りたいなどと……」 「左様。愚かなり、ヒュームよ! あの呪われた地に偉大なる力が眠っているなどと本気で考えているのであろうか、連中は? 永遠なる楽園の扉が、あのような醜悪な魔物ばかりが徘徊する地に隠されているとでも? ふん! 笑止の至りよ」 「しかし好き勝手にうろつき回らせておく訳にもいきますまい。調査という名目で何を企んでいるか、知れたものではありませぬ」 「そこでだ。お前はその調査隊に同行し、他国の動向をしっかり見張ってもらう。まさか何も見つからんとは思うが、もし万が一、北の地で何かが見出されるようなことがあったなら、その時は他国の連中にそれを奪われてはならん。速やかに回収し、我が国へと持ち帰るのだ」 「承知しております。もとよりこのフランマージュ、任務には常に粉骨砕身であたる所存でございますので。どうかご懸念なさいませぬよう……」 「あ奴等は無知故に、巧妙で狡賢い。良いか。いかに暁の女神のご加護があろうと、決して油断するでないぞ。 王が美しいお妃を娶られた矢先のこと。きっとそう遠くない内に立派な世継ぎもお生まれになることだろう。我らがサンドリアは、これからも更に前進して行く。誇り高き我が祖国が他の国に遅れをとるなど、決してあってはならんのだからな」 「心得てございます」 「うむ、心強い限りだ。しかと頼んだぞ、フランマージュ」 「はッ! このフランマージュ、一命に代えましても!」 ――――――――。 「結局、見つからなかったね。ラオグリムとコーネリア……」 「あきらめな。狩人のあたしが探して見つからなかったんだ。誰が探したって無駄さ。おそらく、あの二人はもう……」 「ふん、ヒュームとガルカが! 勝手に辺りをうろつくから、こんなことになる。まったく、役立たずどもめが」 「ちょ、ちょっと、フランマージュ。いくらなんでも、その言い草はないんじゃない?」 「……もういい。これ以上続けてもムダだ。どうせ何も出てきやしない。調査を中止して、この地から引き揚げよう」 「その件に関しちゃ賛成だね。あたしゃもうウンザリだよ、こんな陰気な土地は」 「でも、まだ全て見て廻った訳じゃ……」 「これだけ見れば充分だ。毒にも薬にもならぬ廃たれた小国が残っているだけで、他には何もありゃしない。まったく、こんな荒れ果てた地で、何が見つかると思ったんだか。とんだ骨折り損のくたびれもうけだ」 「ああ、そうだな……。仕方ない、計画は中止だ。明日、早速この地を離れよう」 「おい、ウルリッヒ」 「何だ、フランマージュ」 「ひとつ確認しておきたいんだが……本当にお前の言うように、ラオグリムとコーネリアは不運な事故に遭ったのかい?」 「どういう意味だ?」 「近頃バストゥークじゃ、ガルカとヒュームの間で、何やらキナ臭いことになっているそうじゃないか? なあ? ウルリッヒよ」 「なんだと!? 貴様、何が言いたい……」 「まあ、そう熱くなるなよ。実際に何があったかなんてことは、私にはどうだっていいんだ。お前達の国の事情など、知ったことではないからな。ただ、そんなことでこれ以上、私を煩わせるなということだ」 「…………」 ――――――――。 「…………」 手元に視線を落とせば、固く握られた、黄金色に輝くクリスタルの光明。そのまま窓に視線を移せば、既に日は高く真上へと昇り、昼の様相を呈していた。 外から聞こえる子供達のけたたましい遊び声が、惰眠の暴食から自身を呼び覚ましてくれたのだと教示する。 俺は……。 Ⅰ:追う Ⅱ:追う(カレンも誘う) Ⅲ:追う(カレンと巻菜も誘う) Ⅳ:夢の続きをみる 投票結果 Ⅰ:0 Ⅱ:3 Ⅲ:2 Ⅳ:6(over kill)